雨戸・鏡板凹みを直しました

タックルしましたよね… 鏡板にタックルしましたよね!!
今更ながらラグビーワールドカップの熱気に触発されて、初老の庭師がタックルしてついたと推測される、ルーバータイプの鏡板の凹み、歪みです。

結構範囲が広く凹んでいます。この部分は雨戸ではなくて鏡板なので、外さないと裏から叩けませんので、一人だとちょっと手こずるときもありますが、外したほうがより後の形成が楽になると思います。

広い範囲の歪みなので、裏から叩いて押し出すように戻していきます。場所により戻りきらない所もありますが、ちょっとずつ根気よくトライします。
ある程度戻したらパテで形成しています。

下地処理を終えたら塗っていきます!
OP(油性塗料)で塗っているので、OPで調色して塗っていきます。なにせなかなか乾きませんので触れないように注意しましょう。ただ厚塗りできるので隠蔽してくれる部分はありますね。今ではこういうスチールに塗るのもOPはほとんど見かけなくなって、ウレタンみたいですね。

そこそこレベリングしてくれます。

塗り終わったら、あとは再びタックルされない様に祈りながら現場を後にします。

透明注型用不飽和ポリエステル樹脂をリペアで使いたいダースベイダー

おつかれさまです

今回はとびきり透明度の高い樹脂が手に入ったのでレポートしていきたいと思います。

それはまるでけがれを知らない少女のような、天真爛漫なあの子のような、この上なくイノセントな部類(使い方あってる?)に入るとのレビューをもとに期待して購入。
そして届いたのがこれ

透明注型用不飽和ポリエステル樹脂
ユピカ 2035P

基本的には植物や昆虫の封入、アクセサリー製作などに使われるもののようです。
まぁどこにでもありそうな装いは否めません。が、やはりなんでもそうですが大切なのは中身です。

想像以上の透明度!!
まるで◯ーションのようにキラキラしています!
あれにも使えそう、こんなことにも使えそう、色んなイメージが頭を巡ります。
硬化剤を入れてまぜていくと色味が変わるっていうのはよくある話なので焦らずにデジタルスケールを使って規定量(ポリエステル樹脂は大体100:1)の配合を守り、まぜていくとー

全然変わらない!うんともすんともいわはりません!
このまま何も変化が起きないことを期待して硬化するまで待つことに。
せっかくなので今回は近くにあったダースベイダーのシリコン型に流し込んでみることにしました。

放っておいても2〜3時間で硬化するんじゃないかと思いますが夜も更けてきたので一晩おくことにしました。気泡が少し混ざりましたが暖ためると空気が抜けやすい上に固まりやすいというパイセンの教えを信じ写真のように熱をもつタイプのデスクライトをあてて就寝zzz
朝起きてみると、まだすこしタックが残っていますが完璧に硬化しています。(約3〜4時間。硬化促進剤や温度環境などを整えるともう少し早く硬化するのではないかと)

かなりの透明度、黄変無し、見事に気泡も抜けてくれています。テンションがぶち上がってしまい、透明クリア樹脂という特性をど忘れてそのまま黒のダースベイダーも作ってしまいました。ちなみに使った着色剤はテナックスです。

無駄にダースベイダーが増えてしまいました。

ダーンダーンダーンダーンダダーンダンダダーンダ〜
さっきから頭の中ではT部長の登場BGMが鳴り止みません!
僕はスターウォーズを見たことがないのであんまりよくわからないのですが、そこそこクオリティは高く仕上がっているようで、スターウォーズ好きの角さんと吉岡さんには一つずつ持ってかれちゃいました。

そして透明度と同じくらい気になっていた経年による黄変度合い。どんな樹脂でもそうですが、紫外線等による影響で多少黄変してきます。
これは封入用なのでその辺はクリアできているのではと思いつつテストがてら半年ほど車のダッシュボードに置いてみました。

左が半年前    右が新しいもの

やはり少し黄変しています。

これ以上黄変しないかはわかりませんがあの真夏の厳しい日差しを受けてこれだけの黄変でおさまっているのであれば個人的にはアリなんじゃないかと思います。

今回は初めて封入用クリア樹脂を使ってみました。
普段使用する樹脂パテのようなものではなく、完全な無色透明な樹脂を使うのは初めてでしたが、透明というだけでかなりテンションが上がってしまうほどでした。

世の中にはいろいろな樹脂や塗料があり、その中から補修の仕事で使えそうなものを選んでいくためにはやはり自分で実際に触ってみないと分からないことが山ほどあります。「絶対ここ気持ちいいやろ!」と思い込み、いざお触り倒しても全く感じてくれないことも山ほどあります。

今回使用した樹脂を日々の補修で使うかどうかはわかりません(もしかすると無数のフロアー凹みなんかには使えるかも?)が、こういうことの積み重ねがいつか何かの役に立ってくるんだと思います。
樹脂に限らず僕らの大好きな「これはあれに応用出来るんじゃないか!?」というヒラメキと「凸が凹にハマった瞬間」のトキメキはこういう積み重ねの中から生まれてくるものだと僕は信じています。

 

直貼りフロアの拝み倒しで部分張替

拝み倒しと聞いて何を思い浮かべるでしょう・・・。

人として何かを懇願する時に用いる、なにか背徳的な行為かもしれません…日々拝み倒している方もおられると思いますが、そんな人の思いをのせた貼り替えの行為をみなさんと一緒に見て行こうと思います。

戸建てなどによくあるフローリング材、合板のシート物や、無垢材と色々あると思いますが、補修では厳しい傷や貼り替えを希望される場合、部分で差し替えをされると思います。その際にメザネの下部分をカットして落とさないと入らなない箇所が出てくると思います。
下地の捨てばりや剛床に、ウレタンボンドで接着して、オザネとメザネの間に接着ボンドを塗り、仮釘で固定するので、かなりしっかり固定されます。

マンションなどの集合住宅によく使われている直貼りフロア。フロア材の裏に遮音クッションがついているので、動きもあり、サネにスリットが入っていて全体的に踏み心地がやわらかいです。

直貼りフロアを差し替える時にサネを落としてしまうと、クッションによる動きがそこで分断してしまい、パカパカ状態になり、段差や踏み心地が変わります。 それを払拭しようと思い、接着剤を注入してパカパカ状態を止めようとすると、動きがそこだけ無くなるので、今度はカチカチ状態になります。

そこでサネを落とさずに差し替える訳ですが、1ピースだけ抜いても、サネを落とさずにはめることができないので、そのまわり計4ピース抜きます。
今回の直貼りフロアは、2ピースが1枚(裏側がクッションで繋がっています)のタイプなので、2枚、4ピース分抜くことになります。

いつも差し替えるように丸鋸を入れて剥がしていきます。

スラブについてるボンドとクッションをさらっていきます。

すでに拝み倒しているように見えますが、サネに入り込んだボンドを必死で取っている所です。

直貼り用ボンドを塗布しクシベラで広げます

2ピースの真ん中を浮かしながら、まわりのサネを入れていきます。2枚のフロアをお互いに、中心に向かいながらスライドさせてサネを入れていきます。

吸盤使って真ん中を浮かしつつ、お互いの短辺を入れていきます。
以外とフロアはしなるので、傷がつかないように思いきってサネはめ込む寸前までもっていきます。

真ん中が浮いている状態で、あとはいよいよ真ん中のサネを入れるだけ。

まわりのサネが入っていくのを確認して、さぁ拝み倒しますよ!

パタンと倒して圧着すれば、直貼りフロア拝み倒しの完了です!

サネを落とすことなく、何事もなかったように拝み倒されたフロアを見つめながら… 明日も拝み倒すことを心に誓い、現場をあとにします…。

 

FRP浴槽割れ補修 ライニング~パテ処理 

お風呂というものは、人々が一日頑張った疲れを洗い流し、身体を暖める癒しの空間です。
歴史は古く、6世紀から。
昔から単に体を洗うだけではなく、健康や福を得るためのものという考え方があります。
お風呂好きな私たち、日本人に現代も受け継がれていると言えるでしょう。

なのに、、ワレメ、、お分かり頂けますでしょうか?
何故?ヌルヌルお風呂プレイ?
激しく愛し合ったのでしょうか?
気持ちよかった事でしょうね、、汚らわしいっっ

原因としましては、ぺぺで足を滑べらせヘッドバットをぶちかまし生じたものかと思われます。因果応報です。

藤原喜明組長は頭蓋骨の厚みが常人の2倍あるそうです。
それを考えると、今回の割れは比較的、軽微なものと考えられるでしょう。
浴槽を交換なんて大層な事はせず、ガラスクロスと樹脂を使用し補強してから部分的に塗装をし最後に磨いて仕上げる420分一本勝負を行います!

このようなFRPの浴槽(ポリバス)の割れなどに使用する樹脂ですが、一般的には不飽和ポリエステルやビニルエステル樹脂などがあります。
今回は浴槽ですので、塩分やアルカリにも耐えれる高耐食ビニルエステル樹脂を使用し、補強にガラスクロスを合わせていきます。

このアエロジルというなんとも艶かしいネーミングの粉末は樹脂の粘度を高めるもので、いわゆる増粘剤(垂れ止め)というものです。
立面にライニングする際、樹脂がいやらしく垂れてきますので、アエロ汁を添加し粘度を調整することで樹脂ダレを防ぐ事が出来ます。
樹脂の粘度は気温などにより変化しますので、規定量は樹脂に対して2%〜4%程度、お好みで添加量を加減しますが、入れすぎますと樹脂の割れや強度に影響が出ますのでご注意下さい。

ワレメが濡れているとライニングに支障を来たしますので、しっかりとドライヤーなどで乾かし、#120程度のサンドペーパーでしっかりと足付けし、シリコンオフで脱脂をします。
とにかく足付けと脱脂がめちゃくちゃ大事です。
よく攪拌した樹脂を刷毛で塗りガラスクロスを貼って、さらに樹脂を上塗りします。

硬化促進にカーボンヒーターを当てます。あまり高温にしすぎると垂れてきますので適度に。

硬化後しっかりとサンディングします。
今回はインパラの樹脂を使用しています。
硬化と共に徐々にパラフィンが表面に膜を作り、表面が空気に触れないのでベタ付きが出ずカラッと仕上がり研磨が楽です。

しかしこのパラフィン厄介なんですねぇ。

しっかりと硬化を待ち、パラフィン層を削り飛ばさないと後々上層が食い付かず剥離の原因になるのでしっかり削り、足付けしましょう。
完全硬化の目安は、1円玉(アルミニウム)で軽く擦り、傷が入らない程度。
しかし、いかんせん我々補修屋は時間に追われている、、、短時間で最高の成果を上げねばならぬのだ。

(はよ帰りたい)

 

で、最終の面出しはエポキシ樹脂でフィニッシュです。ソーラー社のエポックスが滑らかで柔軟性もあり削り易く、非常に使いやすいので推しパテです。
ホームセンターにあるクイックシリーズでも可。
関節技の鬼も安心したご様子で、ニッコリご満悦です。

さて、面も出たしヤニろか。後半(部分塗装〜磨き)へ続く。