簡単!窓枠 表面のシート浮き、しわを直す方法

窓枠シートの縮み

表面の浮き、しわの原因は?

上記の写真のような症状は20年程前の物件によくみられるものです。
原因は劣化による表面シート材の縮みです。
比較的良くみられる症状で
最善の方法はシート材を全部剥がし、新しいシート材を貼るのが良いのですが…
そこまではなかなか手を掛けられないですよね。

そこで!
簡単に揃えられる道具を使って自分で直してみませんか?

自分で直せる!~補修方法~

用意するもの

・ドライヤー
・カッター
・金属製のへら(サイズ小とサイズ中)100均などで買えます。
・木工用ボンド

へら(小)はシートを押さえる用に。小さい方が押さえやすいので。
へら(中)は余分なシートをカットする際に使用するので薄い物が良いです。

ちなみに。

シートが基材から膨らんでしまっている場合は
この方法では無理なので悪しからず…

作業手順

① サッシの際に沿ってカッターを入れましょう

カッターを入れるとシート材の糊は劣化して乾燥してしまっておりこんな風にペロッと捲れます。

剥がれにくい場合は軽くドライヤーをあてると剥がし易いです。

 

② ドライヤーで温めてシート材をヘナヘナにしましょう

触ってみてシート材が柔らかくなるまでドライヤーで温めます。
思っているより早く温まります。

そして、写真にはありませんがシート材が柔らかくなったところ
しわや浮き箇所をヘラ等で平らに伸ばします。

 

ポイントとしては

ヘラで押さえる時は必ずシートがヘナヘナになってから行う事が大事です。
冷えて硬いままだとシートはすぐ破れます。

ただ思っているよりシートが温まるのが早く、熱しすぎると余計に縮れるので、よく見極めてドライヤー当ててください。

それとドライヤーを当てながら作業しますので火傷にも注意してください。
火傷しがち…

③ 木工用ボンドを塗布して圧着貼り

出来るだけ薄くのばしてボンドが溜まらない様にしてください。

ボンドを均一に伸ばせたら、へら(小)を使いドライヤーを当てながら手前からサッシ側へ徐々にめくったシートを押さえていきます。(下記 写真参照)
ドライヤーの熱とへらの押さえで熱圧着していく感じです。

シートとサッシの隙間からボンドがはみ出してくる場合は濡らした布などで拭き取れば問題ないです。

④ 余分なシートをカット

柔らかくなったシートは伸びていますので余分な部分をへら(中)を使用しカッターを添わせカットしていきます。

最後にはみ出したボンドをキレイに拭き取れば完了です。

どうでしたでしょうか?

簡易的な方法にはなりますが100均や家にある物で作業出来るので興味ある方はチャレンジしてみてください。
ドライヤーでの温めにはちょっとコツがいりますが、慣れればそこまで難しくはないので。

まぁ、自分でやったと思うと少々の失敗も納得出来たりしますから (笑)

 

 

 

 

パテを平らに入れるリペアのちょっとしたコツ

隕石の跡

はじめに

僕達は仕事柄、誰かの補修跡を手直しする事が多々あります。
それは監督さんだったり、大工さん、入居者さん、時に他の補修屋さんだったり様々です。
作業をしたご本人が我々が手直しをするその場に立会い

「やってみたけど何か上手くいかない!何で?」

と聞かれることもしばしば。
実際に直した箇所を見せて頂くと、割とよくあるのが

”下地処理に問題がある”

というケースです。

下地処理に問題があると、傷口にパテを充填してもなかなか平滑になってくれず、平滑にしたと思って指で触ってみても少し「ポコッ」とした感触が残る・・・。平滑になっていないと木目を描いたり、色付けしたりする最終の仕上がりでもなんだか違和感がでてしまいます。

下地処理は補修のスタート地点

補修の手順について非常にざっくりと言いますと

下地処理→パテ充填→面出し→着色→艶調整

下地処理とは一番初めのパテを充填する前の地味ながらとても大切な行程になります。

 傷の状態

直そうとする「キズ」は千差万別、同じものは一つとありません。
ただし、しいて言うなら「キズの状態」? 「キズのあり様」?はほとんど一緒です。

ここは言葉よりビジュアルでお伝えしましょう。

細かいものごとは、大きい視点で観てみる事が大切です。

”マクロを制する者、ミクロを制す”・・・・。

 

地球を大きい床として見た時の落下物による傷とは何か?

そう、例えば隕石衝突の跡です。

 

擦り傷とは?

そう、それは例えば雪原を走る何某かの乗物の轍(わだち)です。

ここで見落としてはいけない大きな気付きを地球は与えてくれています。

傷の部分が凹んでいるのは当然の事ですが、注目すべきはその外周です。

そう、膨らんでいますね。

衝突エネルギーにより逃げ場を求めた結果「それ」は周辺に押しのけられます。

断面図を描くとこうなります。

傷あと断面図

このままパテを打ったとして、その後で着色・艶合わせが上手くいったとしてもこの膨らんだ部分が影を作るため直った感があまりしなくなるのです。

なので手近な硬いものでここを押し込みましょう。

押し込めない硬さのものは切り取る、削り落とす、叩くといった行程が必要になります。

サンドペーパーや金属ヤスリ、彫刻刀、カッターナイフ等

色んな道具を駆使して憎っくきでっぱりをへこませていきましょう。

この形を目指します↓↓↓

断面図2

元々の床の面よりも高い所が出来ないように注意します。

監督さんや入居者さんがご自分で直してみたけどなんか微妙・・・・
というご相談を受けた時に現物を見てみるとここが出来ていない事がとても多い気がします。
補修をやり始めの頃は自分も本当によくやってしまっていました(汗)

初めのひと手間が最終の仕上がりを大きく変えるというのは、その恩恵を受ける側にはありがたい話でもあり、もう後戻り出来ない所まで駒を進めてしまった側にとっては無慈悲な話だと思います。

ならばせめて恩恵を、と思います。

おわりに

単純な事ですが、たったこれだけの事でクオリティに違いが出てきます。

何故かうまくいかない、パテを埋めても平らにならないと言う方は是非試してください。

 

 

ステンレス補修への道 ABCステンレス(株)補修スクール

ABCステンレスの会社前

ステンレス補修を会得するべく、ステンレス補修のパイオニア ABCステンレス(株)補修スクールへ行って来ました。

今回受けた講習は2日間の標準コースというもので、ステンレス補修の基本となる溶接、研磨などを中心にしっかりと教えていただける内容との事。

ステンレス補修で検索すると動画なども有るので、ある程度のやり方は知識としてはありました。自分も対象物は違えど一応補修に携わってきたので、道具さえ有れば…2日間教えてもらえたら案外…俺、いけるんじゃねぇなんて思ってました。

いざ、ステンレス講習へ。

ABCステンレスの会社前

着くと平井社長が出迎えてくれてマンツーマンでの講習がスタート。

「2日間という限られた時間で何に重きを置くか、最低限これは直せるようになりたいとかありますか?」

との問いに、いけるんじゃねぇなんて思っていた僕は、

「ある程度色んなものは直せるようになりたいですね。」

社長無言・・・・・。社長を困らせたようです。

「…とりあえず始めていきましょう。」

ステンレス補修で依頼が多いのは玄関の沓摺の凹みとの事でまずお手本を見せてもらい、その後道具の使い方、補修の流れを確認しながらの実践を行いました。
手取り足取り教えてもらいながらの中、

(凹みなら俺もういけるかも)

とうかつにも少し余裕をかましておったのですが・・・

え、まさかのすぐ挫折・・・

凹みの次はビス穴の補修。凹みの補修でも溶接で失敗すると穴が開いてしまうので、穴補修はマスト事項。
しかしこの「穴補修」が何とも難しい。さっきまで余裕をかましていましたが、ここで一気に出鼻をくじかれ、溶接のむずかしさ、ステンレスリペアの思った以上の奥の深さを思い知らされました。

ステンレスのビス穴補修練習部材

初日の後半からずっと穴埋めの溶接を練習していましたが、本当に難しく…。ご厚意?いや、僕のしつこさにによって少し時間を延長して教えてもらっていましたが

穴埋まらず・・・

初日が終わっても手応え無し。感覚すらつかめない・・

「俺一体何やってんだ・・・」

と1日目終了。

不安を抱えながら2日目スタート

平井社長も何とか穴補修まではものにして帰さねばという気持ちでいてくれたのだと思います・・・(本当にありがたかったです )

溶接電流を調節したり、比較的簡単なアルミで練習させてくれたりと、色々考えながら進めていただけました。

ステンレスのビス穴補修練習部材

お陰で何とか穴も埋めれる様になり、穴が埋めれたら工程的には凹み補修と同じです。

2日間の集大成として、1ヶ所真ん中にビス穴を開けてもらい仕上げまで行いました。裏面を見れば埋めて補修しているのが分かります。

ステンレスのビス穴補修作業後ステンレスのビス穴補修作業後の裏面

ステンレス補修スクールを終えて

ビス穴補修も何とか出来るようになったかなと思ったのも束の間。今まで練習で使っていたのは厚さ1.5㎜、1㎜の厚みとかもありますよとの事で試しに穴埋め。さっきまで出来ていたことが全く出来ない。厚みが変わると難易度倍増です。今回は沓摺だけでしたが枠などになると幅も広がり仕上げも難しくなっていきます。仕上げ方にも色々な種類があります。1番ビックリしたのはエレベーター内の鏡は鏡ではなくステンレスの鏡面仕上げだったという事。直せる気がしません。ステンレス補修への道…練習あるのみです。

今回、ABCステンレス(株)平井社長、社員の方が凄く優しくわかりやすく教えていただけたので、これからがんばって練習してうまくなろうと思う事が出来ました。最後に・・

ステンレスリペアの依頼がきたらしばらくはABCさんお願いします!!

本当にありがとうございました!!

ステンレスリペアのご用命は

ステンレスリペアのパイオニア
ABCステンレス
https://abc-sus.com/

 

 

床傷リペアDIY 素人の方でも本格的な補修ができる方法

補修に使用する材料まとめ

フローリングの傷補修

補修屋が一般の方へ提案するおすすめ補修方法

在宅現場でよく、お施主様から補修の方法、材料について質問される事がありますが、我々が使用している材料がホームセンターで気軽に購入出来る物が少なく、また技術的にもなかなか説明しずらいので、いい提案が出来ないでいました。

最近ではYouTube等でも補修方法の動画などもありますが、プロの作業をマネする事もやはり難しいと感じます。また一般の方向けにホームセンター等で市販されてる補修材料を使用した記事も目にしますが、茶系、こげ茶系のフローリングに限定されているものが多く、肌色のような薄めの色には適さないように思います。

そこで、一般の方でも手軽に購入できる材料で、本格的な床の傷をリペア出来るであろうやり方を私なりに考えた内容になります。

名も知れないただの補修屋ではありますが、参考になれば幸いです!

今回の補修内容は、

『床のへこみ傷補修』になります。

フローリングの凹み傷

 

《用意する物まとめ》

補修に使用する材料まとめ

・カッターナイフ (小型刃)
・彫刻刀(小丸)
・セロハンテープ
・ドライヤー
・ウェットティッシュ
※ 水性アクリル塗料(白、黒、赤、黄、青)
※ 筆
※ パレット
※ 水性パテ
※ ヘラ(プラスティック製)

 

《準備物の補足》

①水性アクリル塗料

アクリル塗料
水性アクリル塗料は最近、ホームセンターの塗料コーナーにも販売されおり、容量の少ない物もありますので、今回はこちらの塗料をお勧めします。
用意する色は白、黒、赤、黄、青の5色。
対象のフローリングに近い色があればその色でもいいですが、色というものはなかなかシビアでかなり近い色でないと目立ってしまいます。その為、微調整を行いつつ色合わせを行うので、上記5色、あるいは近似色+5色の用意をお勧めします。

《補足》
アクリル塗料でよく目にする『アクリルガッシュ』は艶消しの塗料になります。
艶消しでも問題ありませんが、色合わせが少しやりにくいです。

 

②筆
平筆と丸筆

・丸筆の1号(メーカーにもよる)
・毛足が短めの平筆

絶対に上記の筆でなければいけないということはありません。
ただし、毛量の少ないものの方が扱い易いです。
筆もホームセンターに販売されており店舗によればアクリル塗料の近くに置いてあると思います。

 

③パレット
特別必要というわけではないのですが、あれば作業性があがります。

 

④水性パテ
コニシ木部補修用ウッドパテ

今回はコニシの木部補修用ウッドパテ(タモ白)。

 

⑤ヘラ
ホームセンターにプラスティックのヘラが100円程で販売されていると思いますし、上記のパテであれば、専用のヘラが付属されてるのでお勧めです。

 

準備が揃えば作業工程へ移っていきます!

《床へこみキズ補修作業工程》
①対象箇所の下地処理

カッターナイフでささくれを除去している

まず傷の周りが盛り上がっていないかを確認します。
物を落とした衝撃、角度によって単純にへこんだ状態でなく、床の平らなラインより周囲が盛り上がったり、ささくれたりする事もあるので、その部分を彫刻刀やカッターナイフを用いて除去、カットします。

彫刻刀で膨らみを除去している

 

《床へこみキズ補修作業工程》
②パテ埋め

傷の周囲2面にセロハンテープを貼る。
※説明画像は分かりやすくする為マスキングテープを使用してます。

傷の周囲にテープを貼っている

傷部にパテを充填し、パテが滑らかな状態になるようヘラでならす。

パテを充填している

ヘラでならし終われば、貼っていたセロハンテープを剥がす。
※パテが乾く前に剥がしてしまいます。

パテ充填後テープを剥がした状態

充分に硬化させる。
※目安として爪でパテを軽く突いてみて爪痕が残らなければオーケー。
※傷が深ければ硬化に時間がかかるので一晩置いてもいいかもしれません。

 

《床へこみキズ補修作業工程》
③パテの削り

カッターの刃先面で余分なパテを削いでいきます。
少し慣れが必要な工程にはなりますので、やり方を参照し慎重に行なってみてください。
(カッター刃は未使用でなく、使用中の刃でも問題ありません。)

カッター刃の持ち方は、刃の上側でなく、中央あたりに重心を取るように持ってください。 上側を持ってしまうと、削ぐ力が逃げやすく、削ぎ力が弱まってしまいます。

カッターナイフを使ってパテを削る

思ったより刃をフロア面に押し付けて、手前に引くでもいいですし、奥に押すでもどちらでも可能。 その際、パテを削る抵抗力で刃がいなされないよう、刃の角度を保ったままスライドしていく感じです。

カッターナイフを使ってパテを削る作業

研ぎが進んで、ある程度余分なパテが無くなってきたら、刃先面全体が床面に接地することを心掛けてください。
全体が接地していないと、床面に傷をつけてしまうので注意が必要です。

キズ部が平滑になり、触って違和感なくなるまで行ってください。

パテ研磨後

パテ研磨後

※パテの研磨は一般的にサンドペーパーを使用しますが、パテの周囲の床材もペーパーの研磨跡がついて艶が落ちてしまいます。そのペーパー目を戻す作業が難しい為、今回は上記のようにカッター刃で、床材を痛めずにパテ面を整えるやり方を記載しました。

 

《床へこみキズ補修作業工程》
④調色

パテだけで傷が分からなくなれば、③までの工程で完了となりますが、色が合っていない、下地の色が見えてる場合は着色の工程に移ります。

色合わせが初心者の方はなかなか難しいとは思いますが、時間をかけて少しずつ調整していってください。

基本的には、三原色(赤、黄、青)、白、黒の配合で色を作る事が可能です。

今回の色味は肌色っぽい色なので、白多め、黄、赤、黒少なめでおおよその色が出来ると思います。

調色前の色の配分

おおよその色が出来たら一度実際の床材に色を塗ってみましょう。塗料は乾燥すると色味が濃くなるので、塗った塗料を乾燥させます。この時ドライヤーを使用すると作業性が上がります。

調色した塗料の試し塗り

まだまだ白過ぎたので、黒、赤、黄を加えていきます。

乾燥させた塗料の色味を確認。

白く感じる→黄、赤、黒を追加
黒く感じる→白を追加
赤く感じる→黄を追加
黄色く感じる→赤を追加
灰色に感じる→黄、赤を追加
オレンジに感じる→白、黒を追加。もしくは、少量の青を追加

大まかですがこの要領で調整し、塗っては乾かし塗っては乾かしを繰り返し色を近づけていきます。

★黒、赤は非常に発色が強い為、少量ずつ追加していく。
★色味の確認は立って行う。立った目線の位置で目立たない色味を作る。

※乾燥させた塗料はなるべく早くウェットティッシュで拭き取ってください。塗料が完全に乾くと水拭きで取れなくなってしまいます。また、多少の色残りが生じるので、色合わせは部屋の端の目立たない箇所をお勧めします。

調色調整後の塗料試し塗り

《床へこみキズ補修作業工程》
⑤着色

調色した塗料が出来たら、パテ部の着色を行います。

傷の大きさに合わせて筆を選択しますが、まずは平筆で傷部全体を着色していきます。

傷部に着色を施した画像

★着色する場合、連続して塗らず、塗った塗料が乾いてから重ねて塗っていきましょう。乾ききる前に塗ってしまうと、最初に塗った塗料が剥がれてしまいます。

★筆に塗料を含ませ過ぎると塗料が厚くなってしまい乾きにくくなる為、筆先に塗料をつけ軽く塗料をきってから塗る事をお勧めします。

上記の要領で着色し、立った目線の位置で目立たなくなれば完成です!

着色後、立った目線の画像

もっとクオリティを上げたい方は、丸筆を使い、木目の色を別で作り木目の再現や細かい着色を行なってみてもいいと思います!

木目の再現着色中の画像

今回の内容で広範囲の傷や多数の傷、線数を対応するのは難しいとは思いますが、新築物件で傷をつけてしまった。掃除をしていたり、生活中にゴミや汚れと思って立ち止まってしまうような傷を直して少しのストレス軽減にお役立ちできればと思います!

作業完了後の画像

石材の簡単な補修方法

補修中の石壁

欠けている石壁

1 足付けペーパー掛け行います

パテが密着するように、また石は固い為、粗めのペーパー#60位で欠け部を削ります。

2 パテ充填

ポリパテを充填します。ここでは「TENAX」と言うイタリア製の石材用パテに調色剤を混ぜて使用しました。基本的に石材に後から塗料を使って着色したくないので、できるだけこの時点で石の色を合わせ決めます。細かいドットやマーブル模様は後から塗料で描く事もありますが、できるだけ色を塗りたくない為、パテに顔料粉を混ぜる際の混ぜ具合によってそれらを表現します。
「TENAX」の注意する点は、完全に硬化すると硬すぎてペーパーで研ぐのがかなり大変ですので完全に固まる前に研削します。

補修中の石壁

3 形成及び艶合わせ

石材の艶合わせはペーパーの番手、パテの研ぎ方で決まってきます。この石材の艶は#220程で仕上げました。番手を上げたり擦りすぎると艶が上がり質感が変わってきますので、艶の感じを見ながら注意して削ります。艶が高くなりそこだけ「てかったり」した場合は、お勧めしませんが艶消しスプレーを軽くミストで吹き付けたりします。ただし、スプレーのメーカーによってはすぐ黄変するものがありますので無黄変の物を使うべきです。

補修後の石壁

直った風です!でもこれで充分!!

玄関ポーチのタイル割れ

玄関ポーチタイル割れ

今回は玄関ポーチの床面タイルが割れてしまったので直して欲しいという事案です。

同じタイルがあれば1枚だけ交換するという方法もありますが、見つからなかった様で補修のご依頼を頂きました。

玄関ポーチタイル割れ

玄関ポーチタイル割れ

タイルはなぜ割れてくるのか?

タイルが割れてしまう原因はいくつかありますが代表的なものとして

・地震や地盤沈下等

・温度変化によるコンクリート伸縮

・酸性雨などによるコンクリートの劣化

・下地セメントの接着不足や圧着不足

などがありますが、今回は抱えきれない工具や材料を無理矢理かかえて運び出そうとした新人監督さんが落とした玄能が直撃したと考えられます。(推測)

タイルの種類や色味によりますが、継ぎ目の合う破片があればコンクリートボンドやエポキシ接着剤などを使用してほぼ解らないレベルに復旧出来ることもあります。

がしかし、破片が一切残っていない…という事は完全に新人監督さんが粉々にしたとみて間違いないでしょう。(しつこい)

そんなおっちょこいな新人監督さんも時間が経てば未来のお得意様。という事で誠意を持って作業を進めて参ります。

まず割れ部分の清掃を行い、プライマーを塗ります。

プライマーの乾燥時間を利用してタイルに近い色味と質感のパテを作っていきます。

AKEMIプラチナム で調色パテを作る

自作パテ

自作パテ

石用パテのAKEMIプラチナムに粉顔料や大理石の粉などを混ぜ込み色と質感を近づけていきますが、これがなかなか難しい(汗

色味を合わせるために色味の微調整を繰り返します。

大体出来上がったところでまわりにマスキングで養生をして充填、圧着していきます。

自作パテ充填

自作パテ圧着

ここで注目してほしことが1つあります!

このパテを押さえている白い板状のもの。

これは『万能パッキン』といって低発泡のポリプロピレンシートというものです。

万能パッキンの特性

たまにパテ押さえの時にガラス板を使ったりする事もありますが、これはカッターで簡単に加工が出来、パテがくっつきにくい上にガラスではないのでしっかり圧着出来て割れる心配も無し。

パテ押さえ後の写真を撮り忘れていたので代用写真で

万能パッキン使用

こんな感じで綺麗に押さえることが出来ます。

サイズや厚みが数種類あり、パテ押さえの場合は3㎜厚のものを使っています。

こんなパッケージで大体のホームセンターに置いてありますので興味のある方は是非!

↓↓↓↓↓

万能パッキン

そうこうしている間にパテが乾いたので削って平らにしていきます。

自作パテ削り後

結構頑張って色味を近づけたつもりだったのですが全然近づいていませんでした。

柄はつけていかないとなとは思っていたのですがベースからがっつり塗っていくことなってしまいました。

エアブラシ でベース色を塗って、白・黒・グレー・薄茶をスパッタで飛ばすとこんな感じに。

玄関ポーチタイル割れ作業後

ほぼほぼ分からなくなりました。

外部の床面なので出来れば色を合わせたパテのみで対応したかったのですが、技術的なものや時間的な制約等ありなかなか難しいところではあります。いつの日か頭に思い描いた施工方法をスムーズに実践できる日が来るよう日夜研究・日々精進の精神で頑張って参ります。

玄関ポーチタイル割れ作業後