コンビ二のアルミサッシリペア

悲しみの向こう側

コンビニエンスストアのアルミサッシ の歪み・凹みの依頼です。
写真にはありませんが、依頼写真にはタイル面にも相当なダメージがあった様子。既に張り替えた後のようです。
現場監督さんは伏し目がちで何か悲しげな表情で、「あとはお願いします。夕方に仕上がり確認に来ます。」とだけ言って行ってしまいました。
私の頭の中では、コンビニエンスストア+外壁、アルミサッシ ダメージ=車の接触事故という構図が浮かんでいましたが犠牲者が存在する可能性がある事象に関してはなかなか発生原因は確認しづらいものです。
この手の依頼は何度か経験があった為、状況から恐らくアクセルとブレーキの踏み間違いではないかと安易に想像できました。

アクセルとブレーキの踏み間違いに関しては連日ニュースで取り上げられていた様に高齢者に多い事故のように思われますが、実際踏み間違いに関しては意外にも若者の方が多いという統計が出ています。

しかし、高齢者になると踏み間違いに気付いたあと、踏み直すという動作に移るまでの反射神経が鈍り、結果、事故に繋がるパターンが殆どだそうです。

…話が逸れました。
浸っている場合ではありません!
こんな悲しい雰囲気が溢れている凹みはバシッと直してしまいましょう!!
 
まずジャッキアップで広範囲の歪みを整えます。これに関しては写真を撮り忘れた為イメージ画像でお届けしております。

歪みが整ったらありとあらゆる工具(ハンマー・バイス・ポンチ・角材・モンキー・グラインダー ・サンドペーパー等使えそうなものはなんでも)を駆使しパテをうてるところまでもって行った状況がコレ。

見た目ひどいですがこれくらい削らないとパテの剥離に繋がりますのでここは思い切って削った方がいいです。因みに私は足付け時のペーパーは80〜100番でゴリゴリやっております。
シリコンオフで脱脂が済んだらいよいよパテ処理です。
今回使うパテはポリエステルパテ。しかも比較的安価なポリ◯ックを使用します。実際にはわからないですが、安価ゆえ少し信頼性に欠ける部分があるので強度と粘度を持たせるためにチョップドストランドとミルドファイバーを適量混在させます。

するとこんな感じに

何回かに分けて充填して研磨

後はいつものように調色したアクリルウレタンを吹き付け、クリアーまでいくとこんな感じに

悪くはないんじゃないでしょうか?!

少し早く終わったなーって思っていたところに監督さん再登場、グッドタイミング!
しかも心なしかスッキリしてる感じ。

「今朝はなんかごめんやで、なんかワシ愛想わるかったやろ?二日酔いでめっちゃあったまいたくってよー、ほんまごめんやでー、ほいでもうおわったん?あっ、ほんまぁ、ありがありがとう、うわッ、めっちゃきれいなってる、どこ直したかわからんやん!ほんまにたすかったでぇ、これなぁワシが二日酔いで現場行く前にここ停めてゆっくりしとったら寝てもうよぉ、お客さんとこ行かなあかんのにパッて起きたら完全に時間すぎててほ〜らもぅあせったでぇ、ほいでもうあせってもうてるからバッてアクセル踏んでもうてほしたらこれや、ここ車止めないから余計やでなぁほんまー」


…この人、めっちゃ喋るやん、んで犯人この人やん、てか全然懲りてない…ていうか全然高齢者ちゃうやん…ただの悪酔した二日酔いのおっさんの飲酒事故やん…ちょっと浸って損したわ……

という心の声にフタをして、明日につながる笑顔で現場をあとにします。
・・・・僕は知っている。
こういう少しおっちょこちょいな監督さんの存在がリペアの仕事を作ってくれている事を…

     

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