和室敷居白木単板貼り

建築業界において養生とは破損や汚れを防止する為の最善かつ他愛もない手段である。
が、しかし!
時にその行いが仇となる事は多々ある。

愛ゆえに、、、人は悲しまねばならぬぅ!
愛ゆえにぃ、、、人は苦しまねばならぬぅぅぅ!

第68話 悲しき聖帝サウザー
お前は愛につかれている!!

ナレーション 千葉繁

養生テープは粘着が弱いからといって、無闇矢鱈とあちこち貼ったり、長時間貼りっぱなしにしていると、粘着が強まり剥がす方向や力加減を注意しないとこんな事になります。
傷やささくれなど、きっかけがあれば簡単に単板層が剥がれてしまうのです。

養生剥がれてやつです。塗装が劣化している材やワックスフロアもよく塗膜剥がれが起こります。

この場合、補修では白木のやけ具合や風合いがなかなか難しく、後々の経年変化や耐久性の事も考えると心配なので、白木単板を貼りましょう。
補修で!と言われても退きません!
まずは鉋(かんな)で単板の厚み分を削ります。

壁際は際鉋で、細かい所は鑿(のみ)を使用します。

鉋の次はサンドペーパーで素地調整をします。

今回は白木単板に両面テープが貼ってあるものを使用しますので、素地調整が終わったら脱脂をし密着剤を二度塗りします。
両面テープが貼られていない白木単板の場合はゴム系の接着剤を単板側と対象物両面に吹付して張り付けていきます。

密着剤を乾かしている間、お施主さまに媚びる事無くすかさず単板をカットします。
この際、長さはほぼジャスト、幅は1mm程余裕を持たせてカットします。
白木単板はシート材と違って、貼った後にカットすると木の繊維により思わぬ方向に切れたり、ささくれたりしてしまう為、貼ったあとはペーパー掛けで仕上げる方が綺麗に仕上がりますゆえに、、、

密着剤が乾いたらこんな感じで片側をジャストにし、ペーパー掛けしやすいほうを余らせるように貼り、当て材とゴムハンマーで圧着します。

両面テープ単板の場合はピン角仕上げは捲れやすくなり危険ですので、ペーパーで丸くなり過ぎないよう軽く角をとりましょう。
これで仕上げれば新築や材が新しい場合は終了なのですが、このままだと既存の敷居と違いすぎるわけで、、、
他を全部削り出してやるにも時間が無いわけで、、、
結局色塗るわけで、、、

ペンキのようにベチャーッと塗るわけでは無く
染料、若くは希釈した顔料を使い、薄く木に染み込ませるように塗ります。ワイピングです。
既存の敷居の経年具合も考慮し、エイジングをしながら仕上げていきます。
ウエスに塗料を染みこませたんぽしたり刷毛で塗ったり、、、
ついつい楽しくてハイになってしまいますが省みません。
周囲に合わせるというのは、補修屋の業であり十八番です。
やり過ぎた感が出ないように冷静に、遠目から確認しながらヤリマングしましょう。

当然、ワイピングハイになってしまったわけですが、オッケーとしましょう。

帝王に逃走は無いのです。

     

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