パテを平らに入れるリペアのちょっとしたコツ

はじめに

僕達は仕事柄、誰かの補修跡を手直しする事が多々あります。
それは監督さんだったり、大工さん、入居者さん、時に他の補修屋さんだったり様々です。
作業をしたご本人が我々が手直しをするその場に立会い

「やってみたけど何か上手くいかない!何で?」

と聞かれることもしばしば。
実際に直した箇所を見せて頂くと、割とよくあるのが

”下地処理に問題がある”

というケースです。

下地処理に問題があると、傷口にパテを充填してもなかなか平滑になってくれず、平滑にしたと思って指で触ってみても少し「ポコッ」とした感触が残る・・・。平滑になっていないと木目を描いたり、色付けしたりする最終の仕上がりでもなんだか違和感がでてしまいます。

下地処理は補修のスタート地点

補修の手順について非常にざっくりと言いますと

下地処理→パテ充填→面出し→着色→艶調整

下地処理とは一番初めのパテを充填する前の地味ながらとても大切な行程になります。

 傷の状態

直そうとする「キズ」は千差万別、同じものは一つとありません。
ただし、しいて言うなら「キズの状態」? 「キズのあり様」?はほとんど一緒です。

ここは言葉よりビジュアルでお伝えしましょう。

細かいものごとは、大きい視点で観てみる事が大切です。

”マクロを制する者、ミクロを制す”・・・・。

 

地球を大きい床として見た時の落下物による傷とは何か?

そう、例えば隕石衝突の跡です。

 

擦り傷とは?

そう、それは例えば雪原を走る何某かの乗物の轍(わだち)です。

ここで見落としてはいけない大きな気付きを地球は与えてくれています。

傷の部分が凹んでいるのは当然の事ですが、注目すべきはその外周です。

そう、膨らんでいますね。

衝突エネルギーにより逃げ場を求めた結果「それ」は周辺に押しのけられます。

断面図を描くとこうなります。

傷あと断面図

このままパテを打ったとして、その後で着色・艶合わせが上手くいったとしてもこの膨らんだ部分が影を作るため直った感があまりしなくなるのです。

なので手近な硬いものでここを押し込みましょう。

押し込めない硬さのものは切り取る、削り落とす、叩くといった行程が必要になります。

サンドペーパーや金属ヤスリ、彫刻刀、カッターナイフ等

色んな道具を駆使して憎っくきでっぱりをへこませていきましょう。

この形を目指します↓↓↓

断面図2

元々の床の面よりも高い所が出来ないように注意します。

監督さんや入居者さんがご自分で直してみたけどなんか微妙・・・・
というご相談を受けた時に現物を見てみるとここが出来ていない事がとても多い気がします。
補修をやり始めの頃は自分も本当によくやってしまっていました(汗)

初めのひと手間が最終の仕上がりを大きく変えるというのは、その恩恵を受ける側にはありがたい話でもあり、もう後戻り出来ない所まで駒を進めてしまった側にとっては無慈悲な話だと思います。

ならばせめて恩恵を、と思います。

おわりに

単純な事ですが、たったこれだけの事でクオリティに違いが出てきます。

何故かうまくいかない、パテを埋めても平らにならないと言う方は是非試してください。

 

 

     

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