木部補修 着色方法『重色』 方向変色も半分攻略

木部補修の着色〜my7RULES〜

補修を始めたのがちょうどアトランタ五輪の頃

当初は中々上達出来ず、特に色合わせが苦手で着色範囲を広げ、日が落ちて暗くなってよく色が分からなくなるか、モザイクをかいくぐるような細目で自分を納得させ現場を後にする日々が続きました。この技『補修屋アイ👀』は補修屋なら誰しも習得されているとは思います。

その技のキレは今も健在ですが。。

着色で苦しむのが、鮮やかさが出ずくすむ。単純に色が合わない。違和感が残る。などなど

月日は流れ、北京五輪の頃にはそれなりに上達し『補修屋アイ👀(モザイク透かし)』を使わずに現場を納める事が出来てはいました。

が、

ラスボス デスピサロ級のお施主様にはまだ苦戦を強いられてしました。

デスピサロ様からは

「やっぱり補修した箇所はわかるな」

「こっちから見たら白っぽい」

「あ ここね。補修やからこれが限界よね」

など、絶望の眼差しをくらい逃げるように現場を後にする日もありました。

そんなデスピサロを撃破する為身に付けた着色方が『重色』でした!

『重色』とは、下の色を隠蔽しない位シンナーで希釈した色ネタを、薄い(白い)部分のみ、ピンポイントで色を重ねる着色方法。

この『重色』がもたらすメリットが

・白浮きしない(方向変色の白浮きも含む)・塗料の厚みが出ない・自然な仕上がり

慣れてくればデメリットは特に感じる事はなくなると思います。

では、具体的に重色の進め方を建具のビス穴補修で見ていきたいと思います。

建具のビス穴

ルール①

対応物より薄い(白っぽい)下地を作る。

充填するパテを対象物より少し薄い色を選択する。下地が対象物より白い場合はアルテコでも可。

ルール②

合わせたい色から、着色が必要な箇所の色(下地の色)を引き算し、足りない色のみを隠蔽しない程度にシンナーで希釈した塗料を作る

※考え方としては合わせたい色の構成がA:黒5・白2・赤3・黄2だっとしパテの色がB:黒1・白2・赤2・黄1の場合 A-B=黒4・赤1・黄1の塗料を作る この塗料をシンナーで希釈

重色の色ネタの希釈具合

ルール③

②で作った塗料をパテの上(下地の薄い色味の箇所)だけにはみ出さないように着色していく

希釈した塗料なので、一度塗っただけでは色は合ってこないので、着色箇所が周りのトーン(明暗)に合うまで繰り返し重色していく

※色味を合わせるより、トーン(明暗)を合わせる事に注力しましょう

※はみ出した箇所は逆に暗くなってしまうので、出来る限りはみ出さないよう心掛ける

※理想ははみ出さずこの重色のみで終わらせたいが、かなりピンポイントで緻密に行わないといけないので、なかなか難しいと思います。

案の定、攻めすぎて暗い状態に😅

重色後の状態

ルール④

はみ出して暗くなった箇所や対象箇所の色を仕上げていく

※③までの工程で終われれば最高ですが、そうは上手くいかない事がほとんどなので、ここからは普通に合わせたい色の色ネタを作って、対象箇所を整えて行く

重色後、色味を整えた状態

《メリットポイント》

重色を行わず薄い(白っぽい)下地の色から、合わせたい色を作って着色して行く場合、意外に下地白味を隠蔽出来ておらず、作った色ネタが白いと勘違いしてしまう。若干透けている。

明暗があっている事で下地の色が反映されず作った色が正しく発色してくれ、必要以上の塗り重ねが不要になり、塗料の厚みを抑えられる。

※この工程の時に重色のメリットを1番感じる事が出来ると思います。

ルール⑤

隠蔽の為に着色した色への重色

※この工程は絶対に必要と言うわけではないので、この時点で色があっておれば最終仕上げにいきます。

※ただし、方向変色する材の場合、作った色ネタに白色を混ぜておればだいたい白浮きが起こります。またシートの枠材なども斜光で見た場合、白浮きする事が多いと思います。

※白浮きする原因は、着色した色ネタに白色が入ってる場合なので、方向変色する材の場合は、あえて白っぽく着色した後で、白を混ぜない色ネタで重色する事により、白浮きを抑える事ができます。

ルール⑥

木目の再現

※木目は重色の時より少し濃度の濃い色ネタで着色

色味の違和感が無くなれば、クリア塗布、艶合わせの工程へ!

※通常、クリアを塗布した直後、着色箇所が白っぽくなりますが、重色でフィニッシュしている場合、白っぽくならないです。 特にこれの利点はありませんが。。

着色完了後

この重色方法を上手く駆使できれば、方向変色の白浮きは抑える事が可能。白浮きでなく影の暗いのはダメですが。。

着色完了後、角度を変えたアングル

着色後、角度を変えたアングル02

木目が細かく、再現が難しい塗り物の材であれば、③までの工程を慎重に行えばかなり自然に仕上げれると思います。特にダーク系の木目が透ける材には効果的面かと。

これで、リオオリンピックの頃にはラスボスもほぼほぼ撃破出来るようになりました!

ただし、世の中には魔王サタン様もいらっしゃるので、出くわした場合は、、、

ルール⑦

究極呪文

『補修なんでねぇ』

で、クライアントにキラーパスしましょう🥰

東京オリンピックの頃には、補修の要らない平和な世の中になってるかもね😈

     

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