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ポリパテ硬化の色々。固まらない?ポリパテを早く固める方法を調べてみた!!

  
促進剤
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ポリパテ硬化の色々。固まらない?ポリパテを早く固める方法を調べてみた!!

せっかちさんの多い補修屋さんにとってパテが固まる速さというのは作業を行う上でそこそこ重要になってきます。

今回のお題であるポリパテにおいても例外ではなく、自分にとっての使い易さが大切になってきます。

“使い易さ”とは使う人によって感じ方が違うので一概ではありませんが、硬化までのスピード、削れるまでの速さ、削り易さ、値段などがそれに当たるのではないかと思います。

そして数あるポリパテの中でも僕が愛用しているのは中部化研工業さんの「ポリラック」です。

ポリラック

硬化が早くて(遅くも出来る)、クセが少なく、値段とのバランスも良く汎用性が高いのが使い続けている理由です。

ん?いつもと何か違う…

新しく購入したポリラック。現場で缶を開けて使用する分だけ取り出し適量の硬化剤を混ぜ込みます。

5分…10分…15分…

普段ならすでにカチコチに硬化している時間なのにいつまで経っても固まる気配がありません。

いつものようにいつものお店で購入、いつも通りに使用しているのにずっとやわやわです。

なぜか写真左の白色の方は固まるのに右のNS1(分かりにくくてすみません)だけが固まらないのです。なんやったら数時間待っても固まりません。。

このいつもと違う固まらないポリパテを固めるべく色々と調べてみることにしました。

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ポリパテとは?

まずポリパテとは一体なんぞやというところですが、ポリエステル樹脂を主成分とした主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使うペースト状のパテの事です。

プラモデル用や板金用などその用途に合った様々なポリパテが販売されていますね。

基本的にポリエステル樹脂は主剤と硬化剤の2液を混ぜ合わせると化学反応によって“いつか”は硬化します。その“いつか”というのには理由があって、主剤と硬化剤だけでも固まるには固まりますが、固まるのが極めて遅いです。その為主剤にはもともと製造時に促進剤が混ぜられているものが多いと思います。

理由はいくつかありますが代表的なものとして

・あとは硬化剤を適量混ぜるだけで数分〜数時間で固まるというお手軽さ

・安全面を考慮して。硬化剤と促進剤を単体で混ぜると発火・爆発の危険があります。その為これらを一緒に保管するのはご法度になっています。(もしかしたら法律等あるかもですね)

などがあると思います。

ようは事前に「誰でも簡単・安全に使える」ようにしてくれているというわけです。

なぜ固まらない?原因は??

ではなぜ右のNS1色だけ固まらないのでしょうか?

こちらの写真を見てください。

ポリラック

↑白色

ポリラックns1

↑NS1色

これは2つとも同時期に購入し数ヶ月経った状態のものです。白色の方のには新品の頃には無かったオレンジ色の固形物が缶の口付近に付着していますが、NS1色の方にはついていません。

このオレンジ色の固形物は、“主剤に元々混ぜ込まれている促進剤と空気が反応したもの”です。

新品の塗料缶やポリパテ缶には元々不活性ガスが入れられていて開封するとそのガスが抜ける代わりに空気が入り、その空気と促進剤が反応する流れのようです。

上記の事からNS1色の方には製造時に入れられるはずの促進剤が何らかの理由で混ぜ込まれなかったと推測しました。

固まらないポリパテ早く固めるには?

この固まらないポリパテを早く固めるためには促進剤が必要という事がわかりました。

では促進剤にはどんなものがあるのでしょうか?

調べればすぐ出てきますが通常はコバルト(オクテン酸コバルト)が一般的だと思います。

主剤にコバルトを数パーセント(大体0.5〜1%くらい?)混ぜ合わせてから、付属の硬化剤を規定量混ぜ合わせていきます。

※決して促進剤と硬化剤が直接混ざらないように混ぜ合わせてください。

オクテン酸コバルト

↑紫の液体がコバルト

そうするといつもの様に固まり始めました。

(ヒートガン等で温めてあげるともっと硬化は早まります。)

ここでもう一手間。コバルトを混ぜるタイミングで別の硬化促進剤(ジメチルアニリン)を足してあげると更に硬化が早まるので興味のある方はやってみてください。

2種類の促進剤混ぜる理由

これは以前、同業者の伎芸(元ドクターリペアマン)さんにお会いした時にお聞きして教わった事で、どちらがどちらかはちょっと忘れてしまったのですが、コバルトとジメチルアニリンの2種類の促進剤を混ぜる理由として

A.硬化が始まるまでの時間を早める

B.硬化が始まってから硬化するまでの時間を早める

といった作用があるようです。

ジメチルアニリン

↑見えにくいですが透明なのがジメチルアニリン

確かにポリパテに硬化剤を混ぜ合わせると最初は柔らかいですが固まり始めてからは一気に硬くなってくる印象があります。そう考えるとAがジメチルアニリンでBがコバルトの作用なのかも知れませんね。(間違えてたらすみません!)

厳密に作用内容が分かれているかはわかりませんが納得出来るお話が聞けました。

ピンチはチャンス!?

今回の件、初めはお手軽・スピーディーに使えるはずのポリラックが全く固まらないという事件的な事に苛立ちを感じていましたが、原因がわかれば対策も立てられるという、ある意味日々行なっているリペアに通づる部分があり、途中からは楽しめたというのが本音です。

今回の方法以外にも固まらない理由や別の早く固める方法など色々とノウハウを増やせました。促進剤が混ざっていないことで長持ちもしますし、むしろ得した気持ちにさえなってきます。

僕も厄年を終えいよいよそこそこのおっさんではありますが、わからないことを調べ、勉強する機会をもらえたポリラックをこれからも愛用していきたいと思います。

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