気になる隙間を埋めるには?ボンドコークやパテ以外で隙間を目立たなくする方法を考えてみる
毎日現場をこなしていると、監督さんから「この隙間埋めといて!」と言われる事があります。
その都度、「パテなら割れてくるしボンドコークなら汚れてくるけどどうします??」
と、地獄の選択を迫り、パテを選ばれた時などは必死にもう一方のボンドコークをお薦めする寸劇が始まります。
「ほな、やめといた方がいいか」と言われたら言われたでホッとする反面、何か後ろめたい気持ちになる。。
こんな気持ちに終止符を打つべく隙間の処理について考えてみようと思います。
[adcode]なぜパテは割れて来る?
そもそも隙間に充填したパテはなぜ割れて来るのでしょうか。
基本的に仕上がった後からパテを入れる形になるので表層部のみの充填になります。目立たない様に目隠し出来ますがで強度はあまりないと考えられます。
例えばフローリングなどは基本的に基材は木材でできています。温度や湿度の変化で伸び縮みしますし、生活時のちょっとした振動でも多少動きは生じます。充填したパテがその動きについていけなくなった時に割れが生じると考えられます。

それぞれ違う動きが生じる部材同士をパテで表面的な処理をしてもその動きには追従することは困難です。(接着力と柔軟性のあるパテは除くごく一般的なもの)
ボンドコークはなぜ汚れてくる?
ボンドコークはコーキング・コークボンド・ジョイントコークなど色んな呼び方で呼ばれるアクリル樹脂エマルジョンが主成分の隙間充填材です。
もともと隙間を埋めるための商品で柔軟性があるのでパテみたいに割れたりはしない代わりに乾いた後も柔らかく、多少ベトつきがあります。
隙間というものはおおよそ部屋の隅の方や部材の取り合い部分に生じることがほとんどなので埃やゴミが溜まりやすく、あらかじめ充填しておいたボンドコークにホコリなどが付着して汚れて見えるというわけです。
どういう処理が理想的か
部材同士に動きがあるとパテは割れるし、かと言ってボンドコークでは汚れてくる。
この2つの問題をクリアするためには、隙間になにかを“埋める”という処理そのものが問題ではないでしょうか。
出来ればこう言う何かを充填する様な処理ではなく、部材の動きが出ても目立ちにくく、且つ隙間を目立たなく出来る簡単な方法が理想的だと思います。
“埋める”以外の方法はあるか
埋める以外で有効と考えられるのが何かを“挟む”や“貼る”といった方法。
例えば壁面と床面の取合いにある巾木で言えば、角部分にはコーナー材と呼ばれるそれ専用の“貼る”部材があります。

意味合いは変わりますが、窓ガラスとサッシの間には外気を防ぐためにグレイジングチャンネルやビートと呼ばれるゴムが“挟まれて”います。

こう言った形でフローリングや枠材の隙間に対応出来ればその後の不具合も減らせるかもしれません。
今回試してみた“挟み貼り”工法
現場で丁度いい隙間の指摘があったので監督さんに説明の上、前々から考えていた方法を試してみることにしました。
対象は長物カウンター。長モノなので真ん中でわざと継いでいる仕様です。ハードルは低めですが若干の隙間が。


この隙間を同系色の“小口テープ”で挟み貼りしたいと思います。小口テープとは棚板や扉などの小口面に貼り付けるテープでホームセンターなどにに売っているノリ付きのものです。
ここで大切なのは隙間に合った色と厚みを選ぶということです。

こんな感じをイメージしました
広すぎる時は重ね貼りで対応出来ますが、狭いと入りません。


これは元々目地を切っているタイプだったので相当目立たなくなってくれました。
挟み重ね貼り+パテ処理
隙間が広すぎる時は小口テープを重ねて貼りますが、やはり切った断面が目立ちます。
そういう時は、その断面のみ同系色のパテで処理します。




多少隙間はありますが横の材と揃っているので違和感は少なくできたと思います。
埋め木+パテ処理+着色
意味合いは変わってきますが大きすぎる隙間には埋め木で対応します。
段板側にだけ着くように埋め木を接着し、あとは表面をパテ処理、着色で仕上げます。



隙間処理の方法にはまだまだ考える余地がある
今回は従来のパテのみの処理やボンドコーク処理以外の方法を考えてみました。
もしかすると僕が知らないだけで隙間対応可能の割れないパテや汚れの付かないボンドコークなどがあるかもしれません。(知ってる人はコッソリ教えてください!)
今回の挟み貼り工法でも材との干渉などでテープが剥がれてくる事も考えられますし方法としては完璧では無いのが現状です。
これらを踏まえてもっと効率のいい、革新的な隙間処理の方法はどこかにあるはずなので興味のある人は一度考えてみてはどうでしょうか?