フローリングの床鳴り補修

フローリング床鳴りの直し方 なぜ起きるのか?その原因を知ると止められる!! 床上編

フローリングの床鳴りは気になる!

フローリングを踏む時に音が鳴るわけですが、何気ない音でも、普段の生活の中でその音が耳障りになり、神経に障る雑音に悩まされる方も少なくないでしょう。

床鳴りの補修に行かせていたただく機会が多いこともあり、様々な床鳴りがあるわけですが…

鳴りの原因と種類 そもそもなんで鳴るの?

音が鳴るには様々な要因があります。基本的に木材で構成されていますので、収縮、膨張による木材の擦れや、木やせや劣化によるビスや釘の緩み、床下の基礎や束などの接合部分の緩みなど多種多様です。 そこでよくあるとされる床鳴りの症状や床鳴り補修を紹介させていただきます。

“実鳴り”(さねなり)

フローリングのつなぎ目部分、(目地)雄実、雌実が組み合わさってできているので、そこが乾燥、湿気の影響をうけ、擦れて音が鳴っています。 新築現場、マンションの直張りフロアなどにもよく見られると思います。

フローリングの床鳴り補修

フローリングの目地にカッターを入れて、若干の隙間を作って余裕をもたせる方法もありますが、実内部には届きませんので、応急処置的になりますので、音鳴りが止む場合もありますし、止まらないところもでてくると思われます。

※カッターでフローリングを傷つける恐れがあるので、カッターの扱いには注意をしましょう!

“潤滑剤 床鳴り止まるんです”

これは鳴っているフローリングの実の部分に沿うように注入することによって、潤滑にして、擦れ部分の摩耗を軽減して音鳴りを抑える効果があります。

私も使いますが、注入した付近を叩きながら馴染ませます。 注入する実のまわりは液体がはみ出ないように、必ずマスキングテープなど養生するのがいいでしょう。 ポリプロピレンや吸着剤が入っているので、フローリングの表面のワックスなどに反応してムラになる可能性があるので注意しましょう。

注入して浸透して馴染むので音が止むのに時間差がある時があります。 あと実鳴りは、実で繋がっているフローリング自体が鳴っていますので、鳴らなくなったそばの実が鳴り出したり、音鳴りが移動していくような場合もあります。

実鳴りに関しましては、

湿気などの影響も受けやすく、鳴る時と鳴らないときがあります。

基本的に軽微な表面上の音が多いと思いますが、処置をしても音が全く変わらない、音が大きくなっていくなどする時は、別の要因を探っていく必要があるでしょう。

“釘鳴り”(くぎなり)

フローリングを下地に固定する為に釘を打ちますが、その釘が木材の収縮などにより緩み、動きが生じて、ギュッ、ギュッと擦れる音鳴りや、フローリングの下地、剛床やネダを大引きに固定する釘が同じように動く音鳴りなどがあります。

部屋内の動線、よく移動する経路上のフローリングにもよく見られると思います。 キッチン付近や、リビングの入口、ソファー付近など、どうしてもよく踏む場所はその分荷重も掛りやすく、木材も劣化やねじれが生じていきます。目に見えて劣化していなくても、動きが生じて釘鳴りになっていくことがあります。

“釘を固定して動きを止める”

まずフローリングを固定している釘を特定します。 ホームセンターなどでも売っている、下地探しの磁石でフローリングの目地に当てながら動かしていきます。

“シンワ測定 メタルキャッチャー”

中の緑棒がピコンッと立てば、下に金属があるというわけですね。 私も使いますが、個人的には磁石の反応を肌で感じたい派なので、指し棒に磁石が付いているものをよく使います。

特定したら穴を開けていきます。

フローリングの厚み12mm(無垢材で15mm程度)を0.8mm~1mmの鉄鋼ドリル刃をピンバイスに装着して開けていきます。 電動ドリルなどにつけても良いですが、目地部には手で回しても入っていくと思います。

“接着剤を注入します”

これもホームセンターで売っている接着剤! 浸透させる為に粘度が一番低いものを使います。フロア下に釘が動く隙間に注入する感じですが、穴を開ける位置や、隙間が無い場合は接着剤が入って行かなく、溢れ出てくるので注意が必要です。

養生をしっかりして、接着剤がフローリングに付かないように細心の注意をはらいます。

普段は注射器で注入していますが、ホームセンターでも売っているスポイド付の接着剤でも使えます。

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接着剤を注入したあとは、セッターといわれる接着剤の硬化促進剤を注入して一気に固めることがありますが、フロア釘ぐらいなら入れなくても大丈夫だと思います。 ただ接着剤が固まってない時に足などで抑えると靴下に接着剤が付いて、そのまま歩いて悲惨な二次被害になりえますのでここも注意細心で作業を行います。

セッターに反応した接着剤は一気に硬化し盛りあがります、フローリングの基材にMDFなどが入っているとMDFも膨らみフローリングの表面もモッコリしてきますので、目地の隙間からフロア釘にセッターを注入するのは避けたほうが良いかもしれません。

“注入する時は保護メガネをしましょう!”

接着剤が溢れたり、飛び散って目にかかることもありますので、保護メガネを掛けましょう! 私も目に入ったことがありますが、それはもう… 痛熱いは、目が開かないやら…で結構大変な目に合うので、しっかり保護しながら行いましょう。

 

“フロア釘に目がけて打っても止まらない! 接着剤が入って行かない!“

ということはその部分に隙間が無く、そこで音が鳴っていない可能性があります。

そこで考えられるのは,フローリングのボンドがしっかり塗られていなくて、隙間ができている場合。 下地の構造用合板(剛床など)と根太や大引きを固定している釘が鳴っている場合があります。

“フロアと下地の隙間の間に接着剤を注入します。”

隙間ができているところは、接着剤材を流し込むわけですが、踏んでみて音が大きく、長くなる箇所に流し込みます。穴を開ける所は目地か擬似目地に開けると目立たないですよ。 流しこんだ後に荷重をかけて圧着しましょう。

下地の剛床と大引きの釘なりに関しましては、大引きの大体の位置を把握しなければなりません。大引きは900mm間隔で設置されていますので、外壁側の部屋内際部分から900ピッチで測って言って位置出しをしたり、下地センサーなどを使います。 一度床下収納から床下を覗いて見るのも良いでしょう。図面などあれば一番良いですね。

音が鳴る部分と下地の位置を確かめながら穴を開けていきますが、フローリングが12mm、剛床24~28mmだとすると、40mm以上貫けるドリル刃で無ければなりません。(最近は剛床工法、根太レスが多くなっているので剛床寸法でさせてもらいます。)

下のドリル刃は1.5mmになりますが、50mm以上の深さの穴を開けれます。

この場合は一気に固めてしまいたいのでセッター(硬化促進剤)を併用します。

なかなか位置がつかめないのと、釘が若干傾いて入ってる状態や、まわりの木材が、木ヤセ、しなりが激しいと、止まりきらないことがどうしてもあると思います。その場合、最終手段としてビスを表面から打って患部を固定し動きを止めてしまう場合もありますが…

床鳴り フローリングのビス穴

このやり方は床暖房には適しませんのでくれぐれもご注意下さい。ドリルで床暖房パネルを破損させると、多大な損害に及びます。床暖房の床鳴り施工を行う時は、サーモグラフィやガス屋さんにも来てもらって打つ位置を特定しつつ、万全な状況で作業しますので、床暖房の有無は確実に確認しましょう。

“最後に”

今回は床上からの処置の一部を紹介させていただきましたが、フローリング下地の構造用合板と大引きを固定している釘が鳴っている場合の特定は困難な場合が多く、他の要因、さらに床下で鳴っている場合もありますので、次回に床下処置編で、床下にもぐり、下からの床鳴りを、床鳴り55君に乗って止めていきたいと思います。