床傷リペアDIY 素人の方でも本格的な補修ができる方法

フローリングの傷補修

補修屋が一般の方へ提案するおすすめ補修方法

在宅現場でよく、お施主様から補修の方法、材料について質問される事がありますが、我々が使用している材料がホームセンターで気軽に購入出来る物が少なく、また技術的にもなかなか説明しずらいので、いい提案が出来ないでいました。

最近ではYouTube等でも補修方法の動画などもありますが、プロの作業をマネする事もやはり難しいと感じます。また一般の方向けにホームセンター等で市販されてる補修材料を使用した記事も目にしますが、茶系、こげ茶系のフローリングに限定されているものが多く、肌色のような薄めの色には適さないように思います。

そこで、一般の方でも手軽に購入できる材料で、本格的な床の傷をリペア出来るであろうやり方を私なりに考えた内容になります。

名も知れないただの補修屋ではありますが、参考になれば幸いです!

今回の補修内容は、

『床のへこみ傷補修』になります。

フローリングの凹み傷

 

《用意する物まとめ》

補修に使用する材料まとめ

・カッターナイフ (小型刃)
・彫刻刀(小丸)
・セロハンテープ
・ドライヤー
・ウェットティッシュ
※ 水性アクリル塗料(白、黒、赤、黄、青)
※ 筆
※ パレット
※ 水性パテ
※ ヘラ(プラスティック製)

 

《準備物の補足》

①水性アクリル塗料

アクリル塗料
水性アクリル塗料は最近、ホームセンターの塗料コーナーにも販売されおり、容量の少ない物もありますので、今回はこちらの塗料をお勧めします。
用意する色は白、黒、赤、黄、青の5色。
対象のフローリングに近い色があればその色でもいいですが、色というものはなかなかシビアでかなり近い色でないと目立ってしまいます。その為、微調整を行いつつ色合わせを行うので、上記5色、あるいは近似色+5色の用意をお勧めします。

《補足》
アクリル塗料でよく目にする『アクリルガッシュ』は艶消しの塗料になります。
艶消しでも問題ありませんが、色合わせが少しやりにくいです。

 

②筆
平筆と丸筆

・丸筆の1号(メーカーにもよる)
・毛足が短めの平筆

絶対に上記の筆でなければいけないということはありません。
ただし、毛量の少ないものの方が扱い易いです。
筆もホームセンターに販売されており店舗によればアクリル塗料の近くに置いてあると思います。

 

③パレット
特別必要というわけではないのですが、あれば作業性があがります。

 

④水性パテ
コニシ木部補修用ウッドパテ

今回はコニシの木部補修用ウッドパテ(タモ白)。

 

⑤ヘラ
ホームセンターにプラスティックのヘラが100円程で販売されていると思いますし、上記のパテであれば、専用のヘラが付属されてるのでお勧めです。

 

準備が揃えば作業工程へ移っていきます!

《床へこみキズ補修作業工程》
①対象箇所の下地処理

カッターナイフでささくれを除去している

まず傷の周りが盛り上がっていないかを確認します。
物を落とした衝撃、角度によって単純にへこんだ状態でなく、床の平らなラインより周囲が盛り上がったり、ささくれたりする事もあるので、その部分を彫刻刀やカッターナイフを用いて除去、カットします。

彫刻刀で膨らみを除去している

 

《床へこみキズ補修作業工程》
②パテ埋め

傷の周囲2面にセロハンテープを貼る。
※説明画像は分かりやすくする為マスキングテープを使用してます。

傷の周囲にテープを貼っている

傷部にパテを充填し、パテが滑らかな状態になるようヘラでならす。

パテを充填している

ヘラでならし終われば、貼っていたセロハンテープを剥がす。
※パテが乾く前に剥がしてしまいます。

パテ充填後テープを剥がした状態

充分に硬化させる。
※目安として爪でパテを軽く突いてみて爪痕が残らなければオーケー。
※傷が深ければ硬化に時間がかかるので一晩置いてもいいかもしれません。

 

《床へこみキズ補修作業工程》
③パテの削り

カッターの刃先面で余分なパテを削いでいきます。
少し慣れが必要な工程にはなりますので、やり方を参照し慎重に行なってみてください。
(カッター刃は未使用でなく、使用中の刃でも問題ありません。)

カッター刃の持ち方は、刃の上側でなく、中央あたりに重心を取るように持ってください。 上側を持ってしまうと、削ぐ力が逃げやすく、削ぎ力が弱まってしまいます。

カッターナイフを使ってパテを削る

思ったより刃をフロア面に押し付けて、手前に引くでもいいですし、奥に押すでもどちらでも可能。 その際、パテを削る抵抗力で刃がいなされないよう、刃の角度を保ったままスライドしていく感じです。

カッターナイフを使ってパテを削る作業

研ぎが進んで、ある程度余分なパテが無くなってきたら、刃先面全体が床面に接地することを心掛けてください。
全体が接地していないと、床面に傷をつけてしまうので注意が必要です。

キズ部が平滑になり、触って違和感なくなるまで行ってください。

パテ研磨後

パテ研磨後

※パテの研磨は一般的にサンドペーパーを使用しますが、パテの周囲の床材もペーパーの研磨跡がついて艶が落ちてしまいます。そのペーパー目を戻す作業が難しい為、今回は上記のようにカッター刃で、床材を痛めずにパテ面を整えるやり方を記載しました。

 

《床へこみキズ補修作業工程》
④調色

パテだけで傷が分からなくなれば、③までの工程で完了となりますが、色が合っていない、下地の色が見えてる場合は着色の工程に移ります。

色合わせが初心者の方はなかなか難しいとは思いますが、時間をかけて少しずつ調整していってください。

基本的には、三原色(赤、黄、青)、白、黒の配合で色を作る事が可能です。

今回の色味は肌色っぽい色なので、白多め、黄、赤、黒少なめでおおよその色が出来ると思います。

調色前の色の配分

おおよその色が出来たら一度実際の床材に色を塗ってみましょう。塗料は乾燥すると色味が濃くなるので、塗った塗料を乾燥させます。この時ドライヤーを使用すると作業性が上がります。

調色した塗料の試し塗り

まだまだ白過ぎたので、黒、赤、黄を加えていきます。

乾燥させた塗料の色味を確認。

白く感じる→黄、赤、黒を追加
黒く感じる→白を追加
赤く感じる→黄を追加
黄色く感じる→赤を追加
灰色に感じる→黄、赤を追加
オレンジに感じる→白、黒を追加。もしくは、少量の青を追加

大まかですがこの要領で調整し、塗っては乾かし塗っては乾かしを繰り返し色を近づけていきます。

★黒、赤は非常に発色が強い為、少量ずつ追加していく。
★色味の確認は立って行う。立った目線の位置で目立たない色味を作る。

※乾燥させた塗料はなるべく早くウェットティッシュで拭き取ってください。塗料が完全に乾くと水拭きで取れなくなってしまいます。また、多少の色残りが生じるので、色合わせは部屋の端の目立たない箇所をお勧めします。

調色調整後の塗料試し塗り

《床へこみキズ補修作業工程》
⑤着色

調色した塗料が出来たら、パテ部の着色を行います。

傷の大きさに合わせて筆を選択しますが、まずは平筆で傷部全体を着色していきます。

傷部に着色を施した画像

★着色する場合、連続して塗らず、塗った塗料が乾いてから重ねて塗っていきましょう。乾ききる前に塗ってしまうと、最初に塗った塗料が剥がれてしまいます。

★筆に塗料を含ませ過ぎると塗料が厚くなってしまい乾きにくくなる為、筆先に塗料をつけ軽く塗料をきってから塗る事をお勧めします。

上記の要領で着色し、立った目線の位置で目立たなくなれば完成です!

着色後、立った目線の画像

もっとクオリティを上げたい方は、丸筆を使い、木目の色を別で作り木目の再現や細かい着色を行なってみてもいいと思います!

木目の再現着色中の画像

今回の内容で広範囲の傷や多数の傷、線数を対応するのは難しいとは思いますが、新築物件で傷をつけてしまった。掃除をしていたり、生活中にゴミや汚れと思って立ち止まってしまうような傷を直して少しのストレス軽減にお役立ちできればと思います!

作業完了後の画像

     

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