噛む!かじる!ペットがつけたガリガリの傷を直す!扉、敷居などをリペアで原状回復
今回は中古分譲マンションの原状回復工事の一環でのリペアに呼んで頂きました。
既にクロスは貼り替えられ、クリーニングも終わっているからか全体的には綺麗ではありますが、ペットを飼われていたと思われる形跡がチラホラ。
[adcode]ペットOKマンションでよく見られる破損箇所
床の凹みや建具取手付近の傷であれば日常生活でついてしまった傷なんだろうなと想像できますが、今回の補修箇所は巾木という巾木の角の破損や扉の下の方に引っ掻いたような跡。普通に生活しているだけではこうはならないであろう掃き出し窓下枠の破れ。そして今回のブログのメインとなる和室の敷居のダメージなどです。恐らくワンコちゃんがかじった跡なんでしょうかね。。

何かをぶつけた感じ?ではない様なね…

扉の召し合わせというところがミソですね

よく見ると歯形?バリバリに破れてます

敷居すべりがはがれてしまうほどの激しさが表現されています…
犬は何故かじるのか?
ペット、もとい、今回は恐らくワンコちゃんの仕業であると考えられますが、ではそもそもなぜ犬は「かじる」という行為をとるのでしょうか。
僕は犬どころかペットすら飼ったことがないので犬の気持ちは見当もつきませんが、専門家の先生の意見を調べてみると大きく3つに分けられるとのことです。
①単純にかゆい
子犬に限りますが、定期的に歯が生え変わる時期が来ます。その時に痒さを伴うらしく、固いものをかじってその痒さを紛らわせているのだそうです。
②暇
とにかく暇でしょうがない時にかじることがあるみたいです。暇つぶし?遊んでいる感覚なんですかね。
③ストレス
ストレスを感じると何かに当たりたくなるようです。この辺は人間も同じですが、より本能的な感じがしますね。
以上の事から考えられることとして
→仔犬の頃から家の中で飼っていた
→昨今のコロナ禍で自宅でのリモート業務を余儀なくされた旦那さんが仕事スペースとして選んだ場所が和室
→リモート中はどうしても襖を閉めないと仕事にならない
→遊んで欲しいのに遊んでもらえないというストレスのやり場が敷居に向かってしまった
→「この敷居、めっちゃ歯当たりえぇやん!」とたまたまかじった敷居が気に入った
→かじり続けた
→ダメージ拡大
という考察が出来上がります。
こんなどうでもいいおっさんの推測は置いておいて、サッサと直していきましょう。
なにを使って直す?
これだけダメージが大きければ本来であれば敷居を入れ替える、もしくは厚めの白木化粧材を貼るという選択が思い浮かびます。
しかし上記の方法はなかなか大変。費用もかさみます。
やりかえではなく、費用を抑えつつ、美観も回復したいという事でパテを使用してのリペア対応となりました。
作業工程
養生
クリーニングも終わっている上、パテを埋めたり削ったりを行いますので広い目に養生をします。
パテ調色

今回使用したパテは、中部化研工業さんの“ポリラック”で、使用している着色剤は玄々化学さんの“ピュアステインPG”です。
ステインの種類によりますが、このセットでいくと添加しても良いとされる重量比としてはパテに対して大体1〜3%くらい。
それ以上になってくると硬化不良が起きる可能性が出てきます。
もっと色を沢山入れたい!という方は粉末顔料がおすすめです。
パテ充填・形成

ある程度近しい色味が出来たら充填していきます。パテは一度に入れようとせず、数回に分けることを念頭に置きます。
固まっては削って、また充填しての繰り返し。
ここでは3〜4回はパテしていると思います。
ポリラックはそこそこ固まるのが早いので硬化待ちの間、手持ち無沙汰になる事はありません。
着色(木目は雰囲気で)

パテが研げたら表面の質感を合わせるためにシーラーを塗ります。シーラーが乾いたら軽く削って質感を整え色を塗っていきます。
今回のように中古でダメージのある様なものに対しては違和感の出ないように「広範囲に色をつけることになる可能性もある」ことも想定しておかないと後々面倒くさい事が多くなります。
今回は全体の半分くらいまで塗り込んであとはぼかしています。
この辺は予算と仕上がりの兼合いというところでしょうか。
クリアー吹付

ある程度色味が決まったらあとは艶消しクリアーを厚めに吹き付けます。
分厚く塗りすぎると樹脂感が出てモチッとしてきてしまいますが、乾燥後にサンドペーパーで中古物件特有のヤレた感を少し出そうと思っているので気にせず重ねます。
清掃・完成

他の箇所もこんな感じ



やっぱり目立つ傷がなくなると大分印象が違いますね!
新品と比べれば多少見劣りするところはありますが、気になるところが複数箇所ある場合、予算が限られている場合などは大分お得に美観回復が可能だと思います。
気になる傷が有るけれどまだ補修屋さんを使った事のない工務店さん・不動産屋さん・マンションオーナーさん・一般の方々はお近くの補修屋さんを訪ねてみてください。きっと良い提案をしてくれるはずです。
